2002年9月
9月2日
今日は比較的仕事が少なかったので、ジャージ発動と相成りました。
夕方そこそこ涼しくなってきた時を見計らって、1時間耐久ランダムコースランニングにいざ出発。
何だかんだ言って、もう秋なんですね。
5時を過ぎた頃にもなると、景色全体が夕日の色で染め上がってオレンジ色になります。
道行く人も、学校帰りの高校生とか、買い物袋を下げた主婦とか、もうすぐ一日が終わるんだなあ、というあんばい。住宅地の中を走り抜けると、時々うまそうな匂いが漂ってきて「もうすぐ晩飯かあ」とかね(笑。
夏は日が長いから、まだ明るい時にこんな風情になってもちょっとピンと来なかったけど、いまだとなんだか凄く、景色として絵的にはまるなあ、と微妙に場違いな思いにとらわれながらのんびり走りつづけておりました。
今日はその手のやつで、おそらく極めつけと思われるものに遭遇。
広瀬川の河川敷を走っていたときに、どこからともなく「もみじ」のメロディが聞こえてきたんですよ。
その時、周りに人影がなかったんですけどね。妙に哀愁漂う感じに転調されていて、しかも音色が限りなく草笛っぽかったのです。
あまりにもはまりすぎでした(笑。
結局、今日は1時間程度で帰還。
途中微妙にランナーズハイが入りまして、それが切れた時には動けなくなりかけました(苦笑。
まあ少しずつ走り方を思い出しては来たので、近いうちにLv2「山道編」に移行できればいいなーとか思う今日この頃。
あとね、走り始めてからあからさまにウエストが細くなった実感があります。ベルトがね、妙にゆるいの。
やっぱダイエットにはいいのかなあ。走るのは。
9月6日
とりとめのない文章だけれど、人に読ませる文章ではないことを承知で、また同じ袋小路にはまっている未来の僕に伝えるためにあえてここに書き記すことにする。
自分がいかに漫然と時間を過ごし、発展する意思をロクに持たずに生きてきたかという事実。
かつて自分が抱いていたにもかかわらず、時間の流れの中に置き忘れてきてしまった大切な感情。
この数日間、そういったものを痛切に感じ、痛みのあまり自分を見失ってすらいました。
バーチャロンから始まり、それは自分の中の全てへと波及して。
自分が本当は何をやりたかったのか。
どうあるのが本当に自分にとって幸せなのか。
何もわからなくなって苦しんでいましたが、今日、ほんの少しだけ思い出した気がしました。
尾崎豊「卒業」
初めてこの歌を聴いたときに受けた衝撃を、今日久しぶりにかけて見た時に再び感じました。
自分の意志で、何かを手に入れようとして、あがいて、自由になろうとして。
いいなりになるのと、言うことを聞くのは違う。
自分の意志をむやみに押さえ込むのは違う。
自分の気持ちに、もっと正直になっていいと思う。
自分を作るのは、あくまで自分。他人が作った自分なんか自分じゃない。
力強く、自由に。
まだ、完全に回復したわけではないけれど、やるべきことは少し見えた。
もしかすると、多少の業を背負うことになるかもしれないが。
自分の意志に誇りをもてない人生など、絶対にごめんだ。
9月10日
前日より仕事ハメ突入。早朝より実験があるため、夜は早くに寝ないと睡眠時間が足りなくなるという生活開始。
そのあおりを食らって、ゲームセンター通いが不可能に(涙。ついでに走るのも不可能に(血涙。
知らない間に行きつけの掲示板が荒れていたのも手伝って、ごんごんごんとフラストレーションが溜まりまくっていた今日このごろですが、夕方何気に開いたヤフーのTOPにこんな文字が。
「H2Aロケット今日発射」
前々からH2Aの発射が近いことは知っていましたが、まさか今日だとは。
この手のイベントが好きな僕は、直ちに情報収集開始。
『宇宙へのパスポート ロケット打ち上げ取材日記1999−2001 (著者:笹本 祐一 出版:朝日ソノラマ)』という本で聞きかじった(爆)知識によると、ロケットというものは可能な限り万全(それも常識では考えられないほどの厳密さ!)なコンディションで打ち上げるようにするため、発射直前でも何らかの不具合があると迷わず打ち上げを中止して再点検をするのだそうです。そのため、予定していたスケジュール通りに打ち上げができるとは限らない(とてもじゃないが期待できない)のだとか。
それなので、「無事に打ち上がるのだろうか」とやきもきしながらNASDAのサイトとかを巡っていたわけなんですよ。
なんか、JAVAのカウントダウン中継とかも置いてあったんですがなぜか動かなかったりとか(涙、いろいろありました。
結局、リアルタイムでの情報収集はできなかったんですがね(涙。
ただ、18:10の時点でヤフーのTOPを見てみたら、件のニュースタイトルが「H2Aロケット打ち上げ成功」というものに!
宇宙開発事業団の大型ロケットH2A3号機が10日午後5時20分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。飛行は順調で、搭載した2基の人工衛星を無事に分離、H2Aは、昨年8月の1号機、今年2月の同2号機に続く3回連続の打ち上げ成功となった。
一、二号機は試験機の位置づけだったが、今回は初めて実用衛星を搭載しており実用機としての初飛行も飾った。新型ロケットは失敗がつきものだが、初期3回を無傷で乗り切ったことになり、H2Aは、世界の衛星打ち上げ市場での信頼獲得に期待が高まる。
−以上9月10日(火)19時39分付けYAHOO!ニュースより引用−
万歳!
良かった良かった無事に飛んでいって良かった。
さらに、搭載していた衛星の放出も無事に終わった模様。よくやった!
とまあ、こんな感じで一人で盛り上がっておりました(苦笑。
でも明るいニュースが聞けてよかった。本当によかった。この一件で今日がいい日になったってぐらいマジでよかった(涙。
H2が自爆したあの時から、確かな進歩を感じさせる話でした。そしてそれ以上に、SF好きな僕にとって嬉しいニュースでした。偶然とはいえ、モニターの前にいてよかったぁ(涙。
追伸:そしてこれを書いている最中に、実に久しぶりにノートン先生がハッカーをブロックしました(涙。トロイの木馬のプレゼントは丁重にお断りします(血涙。
9月11日
学校の敷地内に、妙なものを発見。
まさかこんなところに洗濯物を干す人はいないとはおもうけど、実際にここに何か干してあったらそんなものは絶対に着たくないな〜、とかボケッと考えていた昼下がりでありました。
9月13日
ほぼ丸一日実験データの整理と検討で終了。
その中で、なんだか妙なデータの存在が発覚。僕がいつもやっている実験の条件では、まず作れないはずの反応物の存在を示すデータが。
助教授「…君の条件で、なんでこんなものが出来てるんだ?」
僕「…さあ、なんででしょうかね…(困惑)」
助教授「これは大発見かもしれないぞ。詳しく調べてみたいなあ。そう思わない?」
僕(…涙)。
その気持ちはわかりますが、研究テーマの本筋から外れているものを悠長に探求する時間はもう僕には残されていないのです(涙。あと4ヶ月で修論書かなくちゃいけないのですから。
それ以上に、他にやりたい研究が既にあるのです。
そんなわけで、現実の前に葬られた大発見(かもしれないもの)がまた一つ(涙。
こんな感じにフラストレーションが溜まってくると、最近では頭の中で、尾崎豊の「卒業」と「十五の夜」のヘビーローテーションが始まりやがります(爆。
周りの意向に振り回されて、自分がやろうとしているものになかなか手が回らない自分に腹が立つこと。
かつて高校生だった時分、「こんな受験のためだけの勉強なんか勉強じゃねぇ。大学に行ったら、もっと自由に本当の意味での勉強をやって、見聞を広めるんだ」と言っていた自分自身にこのままでは本当に申し訳が立たない。なんとかしないとなぁ。
9月14日
Shall長崎屋というデパートが、仙台市中心部の一番丁というところにありました。ここは9月16日で閉店してしまったんですが。
この中にかんちぇんというアジアや沖縄のお茶を扱うお店があり、僕は時々ここにお茶を買いに来ていたので、挨拶がてら今後の移転先を聞きに行ってきました。
そうしたら、たまたまその日は早健というミュージシャンを招いて、「Shallおだぶつライブ」を催すとのこと。音楽イベントが好きな僕は、迷わずお邪魔させてもらいました。
早健さんは、ギターとハーモニカの弾き語り。
その時の客の入りは、僕を含めて4〜5人程度だったと記憶していますが、彼は僕達の為だけに、汗だくになって歌ってくれました(ギターの弦も二回ほど切れていた。それだけ力いっぱい歌っていた)。
また、ゲストのシンエンドーさんが叩いていた箱型のパーカッション「カホン」にかなり興味をひきつけられました。箱の叩く場所や叩き方で、バスドラやスネアのような音が出てくるのです。見た事の無い楽器だったので、ライブ終了後少しお話を聞いたりしました。
歌の中で、こんなフレーズがありました。
「信じなければ、闇のまま。
考えなければ、闇のまま。
吠えなければ、闇のまま」
歌の中に描かれた救いの無い世界観の中で、少しでも希望を掴もうとあがくようなイメージを感じ、深く印象に残った一節でした。
終了後、かんちぇんの方が軽食を出してくれて、お店の方や早健さん達とちょっとの間だけおしゃべりしました(気さくないい人たちでした)。
機会があったら、早健さん達とはまたどこかで再会できるといいな、と思います。
なお、かんちぇんさんの方は、Shall閉店後は10月11日から28日までクリスロードダイエー向かいの「手芸のマブチ」というところで中国茶講座を開くとのこと。
お茶の販売もするそうなので、興味がある方は是非。
9月15日
この日は、TRPGコンベンションと飲み会の二つのイベントがありました。
仙台のTRPGコンベンションには、実に7ヶ月ぶりに参加。
プレイの詳しい話は後日TRPGコンテンツの中でするとして、とりあえず終わった後に感じたことは、「僕には戦士は向いていない」ということでした(涙。
前に出て殴りあうより、10フィートの棒切れで床をつついたりどきどきしながら宝箱の罠を解除したりする方が性に合っている模様です。後は情報収集、せいぜい味方の援護ですか。どうにもTRPGの戦闘というものに興味を持てなくなっているようで…。
なんでかなあ(涙。
ところで、大した理由もないのに味方を巻き込んで攻撃魔法をぶっ放したりしようものなら(あげく、巻き込んだ仲間を殺しかけたりしたら)、そいつはパーティー追放されても文句は言えないと思うし、その程度には重大なことだと思うんだけど…最近はその辺のモラルどうなっているんでしょう(涙。
コンベ終了後、急ぎ飲み会の方へ。
今回は、わが戦友犬氏の大学院合格祝いということで、他に氷澄さんとヒロネさんが参加。
店はメキシコ料理店ペペ・ゴンザレス。ステージでギター親父が渋い声でメキシコソングを歌うという独特な雰囲気の店でした。
店に入った瞬間からメキシコソングの洗礼を受ける僕ら(笑。相変わらずだな〜、と思いながら席へ。
乾杯の後の会話で、ヒロネさんが今の僕と似たような研究をしていたこととか、閖上のバビロンプロジェクト(笑)の話とか、氷澄さんが過去クトゥルフ(TRPG)のリプレイ収録をしようとしたときに怪奇現象が起こったので中断にした話とか(怖)、メキシコソングをBGMにいろんな話で盛り上がりました。
この日はテキーラの水割りと、メキシココーク(おそらくテキーラのコーラ割り)を飲んで終了。
それなりに楽しく、前回の飲みほどダメージもないいい飲み会でした。
問題はその後。
シルクハットにて、VO4とドラムマニア、ポップンミュージック、ビートマニア2DXなどを遊び倒しているうちに猛烈な頭痛に襲われる羽目に(涙。
おとなしくしていれば良かったと、後悔。
そのなかで真SLC・GMDを身につけたけど(泣笑。
9月16日
雨です。完膚なきまでに。
出かけられません(涙。
おまけに二日酔い気味でした(涙。あまり動けません。
つまんないつまんないつまんな(以下略。
結局、家で横になっていたりパソコンいじっていたりしているうちに、一日終わっちまいました(涙。
9月18日
今日1日で、2日分ぐらい生きた気がしました。
えー、黄昏J/Cという人物は、いい感じにフラストレーションが溜まると気晴らしにサイクリングに出かける習性があります。
昨日など、「双眼実体顕微鏡を覗き込みながら、ミクロな銅線の被覆を一生懸命はがす」「しかし生来の不器用さゆえ、被覆ごと銅線を叩き切るわ別なところの被覆に傷をつけてしまうわでひたすらやり直し」「どうにか成功し、ガスバーナーによる溶接などを経て、なんとか実験器具が形になりかける」ということをやっているだけで一日が終わってしまいました。雨だったから走りにも行けず、フラストレーション溜まりまくり。
というわけで、今日も例に漏れずサイクリングで憂さ晴らしを試みたわけでございます。
早起きして早朝、出勤前にね(爆。
そして目的地は泉パークタウン。学校から正反対の方向で、結構な距離もあり、しかも登り坂多数(僕の学校を知っている人は、地図で確認してみると苦笑いできると思います(核爆))。
自分で愚行だとわかっていても、我慢できずに行ってしまったわけですよ。で、その収穫がこれとかこれ。
相当量の体力と引き換えに、目的は十分達成できました。普段見ない景色だっただけに新鮮だった。
で、短時間ながらのんびりした後全速力で学校へ。それでも到着した時の時刻は、普段僕が学校に着く時刻よりも早かったりしたんですが。
どーでもいいことですが、風に揺れるススキをぼーっと眺めているうちに、「やはり風音は歌を歌わないとダメダメだ」といきなり思い立ち、結果今書いている小説がまたしても書き直しになったのですがまあホントにどーでもいいことです。
さて、なんだかんだでいつもより早く学校に着いてしまったわけですが、昼飯前は疲労のあまり猛烈な睡魔に襲われて全然仕事になりませんでした<自業自得。
かろうじて、先日の実験器具の工作を進めはしたんですがね(接着剤でパーツをつけて、固まるのを待っているってだけでしたが)。
昼飯食って、少し寝たらばどうにか復活したので、そこからはバリバリ本業モード。実験器具を手早く完成させ、いざ試運転へ。
で、例によってトラブルが起こるわけです(涙。
この実験器具、内部に超薄型ヒーターが仕込んであって、それで試料を加熱できる仕組みになっているはずなんですが、モニター画面を見ると全然温度が上がっていない。
なので電圧を上げてみたわけなんですよ。出力を上げれば温度も上がるだろうということで。
したら、AC80Vかけてみた時点でヒーターが焼き切れました。
さらにその後、「実は件のヒーターは、応力ゲージ(DC2Vで使用)をそのまま転用したもの」だということを知らされて眩暈。
DC2Vで使うものにAC80Vかけたらそりゃ焼き切れますって(涙。
つーかそんな重要な情報はもっと早く教えてください先生(涙。
まあその他色々と面倒事や厄介事が相次ぎまして、気がついたら今日の日付を9/19(木)だと思い込んでおりました。まだ18日(水)だったのに。
どーやら、あまりにも色々なイベントがあると、頭の中で日付が進んでしまうらしいです(爆。
つまり、それだけ普段のんべんだらりと過ごしているってわけなんだよなあ(涙。ぬう。
そして明日はまた晴れらしいので、朝方自転車に乗って遠くへ<止まれ。
P.S.
日朝会談での拉致問題に絡んだ話で、「残念ながら死亡者が出ている」という話が出たことを受けた在日朝鮮人への嫌がらせが、やはりというか始まっているのだとか。この話を聞いた時、毎度の如く胃が痛くなりました。
全部が全部そうとは言い切れないけど、おそらく大部分を占めているであろう「自称・正義の味方」には反吐が出る。女子学生とか弱いものを中心に狙うあたりがなおのこと…。
痛みを知らない馬鹿や、世論に便乗して暴れる馬鹿がどうしてこう多いかなあこの国には。
友人に韓国人がいるから、恥ずかしいやら気が気じゃないやらで…。
9月20日
PS2にてバーチャロンが出るというニュースが。
でも見た感じ「バーチャロンのキャラを使った別ゲーム」という印象でした。
まあ、あれはあれでいいような気もしてきていますが。一昔前まで、対戦ゲーム以外のバーチャロンをやってみたいと思っていたし(実はオラタンまで、僕の頭の中ではバーチャロンはSTGでした)。
そんなことを考えつつ、先日からかかりきりの実験装置をようやく完成。
温度センサーが低温でへんなバグり方をし、液体窒素に浸した瞬間「-23×10の33乗℃」という物理的にありえない表示をして一瞬焦ったものの(絶対零度=-273.15℃で、これより下は存在しないのに(汗))、-150℃あたりからならまともに動作することがわかって一安心。
なんとかデータが取れそうだ、という目途が立ったところで、今日の実験は終了。
その後、僕は研究室の先輩(ポスドク)が9月一杯で研究室を去るというので、送別会の飲み会に行ってまいりました。
ここで、よりにもよって幹事が急性アル中で倒れるというアクシデント発生(涙。
何やっても全然目を覚まさないので、とうとう救急車まで呼ばれてしまいました。
教授と助教授、先輩一名が病院までつきそって行きました。僕はそのまま家に帰ったんですが、正直気が気じゃなかったです(涙。
なにしろペンライトで瞳孔反射を調べられたりとかされていたんですよ。
心配だったので、彼の携帯に「復活したらメールよこせ」とメールを送っておきました。
で、思い返してみると、結構ぞっとしない話なんですこれ。
倒れた直後など、みんな単に「酔っ払って寝ただけ」としか思っていないし。だから誰一人として介抱しようなんて思わない。放置。
それどころか、「さすがにこれはまずいんじゃなかろうか」と思い至って救急車を呼ぶことを決断するまでに、30分以上も時間がかかっているわけなんですよ。
宴の雰囲気を壊したくなくて、言い出しにくかったっていうのもあるんでしょうけど。
その間に手遅れになっている可能性とかも、あるわけで。
酒が入っていたとはいえ、もう少し適切な処置が出来なかったものかといろいろ考えました。
とりあえず、急性アル中にどういう症状が出るか、ぐらいは知っとく必要大ありですわ。まじめな話。
9月21日
お彼岸ということで、線香を上げに実家に帰りました。
途中ちょっと寄っていきたいところがあって、なおかつスケジュール的な都合もあり、朝4時起きで6時の新幹線に乗る、という暴挙に出ましたが(爆。おかげで眠い眠い(涙。
道中、昨日倒れた男からメールが届きました。
「けろっとしている。意識レベル300とか言われてびびった」とのこと(苦笑。まあとりあえず生存はしていたらしいので、一安心。よかったよかった(泣笑。
寄り道のあと、結局夕方あたりに実家へ到着。
実家には前から野良猫がいついていたんですが、最近なんだか一匹増えたとのこと。
迷い猫なんだとか。
見てみたら、茶色と黒の斑模様の子猫で、後ろ足が不自由な様子。それに対して前からいる黒猫がまたとてつもなく元気なので、なんだか押されている模様。でも病気などはなく、エサはちゃんと食べるし声もでかいので(意外にも)、とりあえずは大丈夫そうでした。
顔立ちが結構可愛いんですよ、この子。
ちゃんと育ってくれるといいなぁ。
なお一月ぶりに訪れた僕の自室は、いつのまにか網走刑務所になっていました(爆。
隣接する弟(今回不在)の部屋には熊が出没する模様。
こんなことする人物はあいつしかいない。
頼むから、もうちょっとマシな北海道土産を買ってきてくれ弟よ(涙。
9月25日
昨日仙台にて、飲み会で倒れた例の彼の生存を肉眼で確認。
本人存外元気そうだったのでほっとした今日この頃、救急車にて随行した助教授の先生が出張から帰還してきました。
で、話してくれたんですよ。病院での出来事を。
まず、急性アル中の患者は、病院では「麻酔科」に担ぎ込まれるんだそうな。
そこでまず行われる治療は、尿管に管を突っ込んで、同時に点滴で生理食塩水をがんがん与えて血液中のアルコール濃度をとにかく下げる、ということ。
ちょうどこの治療法が「全身麻酔を抜く」のと同じなので(というか、急性アル中自体が全身麻酔と状況的に類似しているのだそうですが)、麻酔科なのだそうです。
んで、血液中の酸素濃度をモニターしつつ(うっかりすると窒息してしまうので)、意識が戻るまでひたすら体からアルコールを抜くと。
運び込まれた時点では、彼のステータスは「意識不明の重態」だったそうです(汗。
医者曰く「決して軽くはありません」。
翌日意識レベル300とか言って爽快な目覚めをしたという彼は、かなり危険な状態だった模様。
生きて帰ってきてくれてホント良かった(涙。
そして、送別会の主賓であるところのポスドクの先輩は今日旅立っていきました。
ろくに別れの言葉も交わさない、えらくあっさりした別れでしたがどうかお元気で。
実験には失敗がつきものです。
先日まで格闘していた例の実験装置、ほんの数回の使用でまたヒーターが焼き切れたため改修をかねた作り直しということに相成りました(涙。
測定も、変な測定エラーが頻発してうまくいかず。方法から要再検討。
負けネー。
天気が良かったので、今日は二週間ぶりに走りに行ってみたり。
コースは例によって平地ルートだったんですが、だんだん自分の走り方やフォームを思い出してきていい感じ。
信号のない河原などではちょっとスピードを上げてみたりしたんですが、今までよりも結構ラクに走れました。フォームが最適化されてくるとそれだけでも疲労が全然違うという。
タイム的にも、今まででは最速(途中あまり信号に引っかからなかったというのもあるけど)。
ただ、走るの自体は久しぶりだったので、例によって筋肉痛がきついですが(涙。
そして猛烈に腹が減る…。仕事が終わったら何食おっかなー。<いいからカロリー重視しろ(涙。
9月27日
実験には失敗がつきものです。
昨日からずっと回しっぱなしにしていたX線測定が、今日の昼過ぎに終了。
20時間待ってようやく表示されたデータを見て…目が点になった今日この頃。
僕「先生、なんかX線測定にピークが何も出てきていないんですけど」
助教授「どれどれ…ああ、こいつはX線が試料に吸収されたんだ。だから何も映ってないんだ」
僕「マジっすか(涙」
助教授「黄昏君(仮名)、今度の試料には鉄を混ぜたっていってたよね」
僕「ええ。以前ニッケルだった時はピークが問題なく出たので、今度も同じやり方でやったんですが」
助教授「鉄はCuKaをかなり吸収するかも知れんぞ…(本をめくって)あった、これだ。…ニッケルの50倍も吸収するんだねー、鉄って」
僕「…50倍って激しいですね(涙」
助教授「一番吸収が少ない奴から一番吸収がでかい奴になったわけだ(笑」
僕「つまり、今使っているX線装置って使えないわけなんですね」
助教授「そうだね、以前使っていた機械を代わりに使ってみてくれ。それでもはっきり出てこないだろうケド」
僕「…これよりマシならなんでもいいです(涙」
もう次のX線試料を作ってしまった後の、うららかな昼下がりの出来事でありました。
負けネー。
9月30日
実験には失敗がつきものです。
今までの華々しい科学技術の発展の影には、そりゃもう星の数ほどの失敗が埋もれているわけでして。
今日は研究室の中間報告会。
僕はこの場で「今まで1年半に渡って調べてきた系で、新規化合物は残念ながら見つかりませんでしたとさ」という旨の報告をして来ました。
要するに目的を達成できなかったという結論を報告したわけです。
さすがにちょっと鬱でした。
まあでも、悪いことばかりじゃありません。
これでようやく、今まで縛り付けられていたものにピリオドを打って、次のステージに行くことができるということでもあるわけで。
あとわずか3ヶ月で、次のステージで別の化合物の探索。
がんばるゾー。
と意気込んでいたら、別のところで失敗。
報告会の後、がんばって前日までに作った試料のX線測定などをしていたわけなんですよ。27日の日記で失敗した因縁の試料なんですが。
以前使っていた装置でやってみたら、一発で目的のブツになっていることが確認できまして、その時点で目的を達成した(はずだった)僕はX線装置をシャットダウンしてメシでも食いに行こうか…と思っていた矢先。
プリントアウトされたデータを眺めていた助教授が褒めてくれまして。
助教授「おめでとう黄昏君、今回は一発だったねえ」
僕「やー、これならすぐに次の実験ができそうですよ(笑」
助教授「でもなんだかピーク強度が低いなあ…これ、今から終夜運転で積算データ取って見ない?」
僕「…は?(汗」
助教授「もう試料は出しちゃった?」
僕「いや、まだ片付けてはいないですが…」
助教授「じゃあ、今からデータ取ってみよう。データ取れたら早速解析をしてみてさ、格子定数とかきちんと合っているかどうか確認してみようよ」
僕「…すいません、X線もう落としちゃいました(涙」
というわけで、X線装置を再起動する羽目になったわけでございます。
これがまた時間がかかるシロモノで、暖機運転だけでも1時間半かかるという。
もうちょっと効率よく、仕事ができるようになりたいなぁ(涙。
負けネー。
いやでもまあ、仕事自体は確実に進行しているのでそれはそれで嬉しいのです。
小さな積み重ねとはいえ、遠回りとはいえ、得るものは確実にあり、前に向かって確実に歩んでいるのは間違いないのです。たとえ亀の如き速度であれ。
その事実は、とにかく忘れないように。焦らず確実に。