簡単説明「TRPGとは」
ある人曰く「ダイス転がし簡易演劇」。
この表現、かなり的を得ていると思います。
TRPGとはそもそも「テーブル・トーク・ロールプレイング・ゲーム」の略語。
テーブル:卓を囲んで
トーク:会話でもって
ロールプレイング:物語の人物になりきって(演じて)
ゲーム:遊ぶ
そういう遊びなわけです。
そして、自分達だけの物語を、セッションを通して創り上げていく。
そんな遊びでもあるわけです。
具体的な話。
TRPGは一人では遊べません。必ず複数の人数が必要になります。
まず、卓にはGM(ゲームマスター。場合によってはダンジョンマスターやルーラーなど、様々に呼ばれる場合あり)と呼ばれる存在がいます。彼の仕事は何かというと、「プレイヤー(PL)達に舞台を用意する」ということです。街やダンジョンの配置から村人や敵モンスターのコントロールに至るまで、GMの手によって創り上げられた世界をPLは冒険するわけです。またGMはPLが操るキャラクター(プレイヤーキャラクター・PC)が行動した結果の成否の裁定など、審判としての側面もあります。
その一方で、PL(プレイヤー)がいます。彼らはGMの創り上げた世界の中を、その世界の人物(戦士、魔法使いから脳に機械を埋め込んだ運び屋、果ては人型兵器のパイロットに至るまで)に扮して冒険するというわけです。
冒頭で「サイコロ転がし」という言葉が出ましたが、これはTRPGの「ゲーム」としての部分を象徴しています。
PLは自分に可能な範囲で自由にPC(プレイヤーキャラクター・PLが演じるキャラクター)に行動をとらせることが出来ます。しかし、当然の事ながら全ての行動が万事うまくいくとは限りません。剣で相手を斬りつけようとすれば、相手は当然避けようとしますよね。うまく相手を倒せる時もあれば、斬撃を受け流されてしまう時だってあるわけです。
そんな判定に多く用いられるのが、サイコロというわけです。これも場合によりますが、サイコロの出目や達成値以上(以下)になった個数などを比べあって、どちらの行為が成功したかを判定するわけです(極端な出目とかだと、会心の一撃などが発生したりする)。
この判定の難易度は能力値や装備、周りの状況などによって変化することがほとんどなので、PLは「いかに判定を有利に持っていくか」という部分で知恵を絞ることになるわけです。結局は運なんですけどね(爆。
このあたりはPLとGMの勝負であり、TRPGのゲームとしての側面と言えるでしょう。
さて、ここで注目してもらいたいのは、「コンピューターRPGでは全てコンピューター任せにしていた部分(シナリオ、会話、モンスター、行動判定等)が、全て人の手によって行われる」ということ。
コンピューター上でのRPGであれば、本来シナリオは一本道、例えマルチエンディングであったとしても、その数は所詮有限です。コンプリート可能です。そうですよね?
しかし、TRPGにはインプットされたシナリオというものは存在しません。ストーリーは全て、GMとPLの会話によって創り上げられていくわけです。
選択肢、分岐、エンディングは、プレイの度に変化し同じものはまずありえません。
あらゆる行動が人の手で決められるため、そのバリエーションは無限です。
プレイするたびに違う物語を、自分たちで創り上げていくという、そういうわけです。
悲劇になるのも、ハッピーエンドを迎えるのも、全て貴方次第。
TRPGの始祖は映画化もされたD&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)でした。
これはPLが戦士や魔法使い、盗賊などに扮し、危険なダンジョンに眠る財宝を探しに行くというもので、まだかなりボードゲーム的な要素が強いTRPGだと言われています。
今ではファンタジー物を始め、サイバーパンク、スチームパンク、ロボット物、ホラー物など様々なTRPGが世に出ています。
世界観やシステムはそれこそ千差万別ですが、自分たちだけの物語を紡ぎ、それを共有するという点では共通しています。
「まだTRPGなんかやったことがない」というアナタ。
もし機会があったら、騙されたと思ってやってみてください。
何か心に残るものが、必ずあると思います。
back